4月中旬
大好きなご利用者様が亡くなられました。
お元気な頃はご自宅から愛の家に通われていましたが、途中から同一法人の施設AQUA GARDENにご入所されていました。
体調崩されてから愛の家にご来所する回数も徐々に減り、一旦利用停止となってしまいました。
それでも施設に行くと会えます。
私の顔見ると「おお、いらっしゃい。あらきさん」と調子の良い時は仰って下さり、調子が悪い時は「ちょっと待ってや〜覚えてるんやけどなぁ」と私の名前が出てこず、最終私から「あらきです」と言うと「あぁ!そうや!あらきや!」とこの2パターンのやり取りでした。
愛の家にご来所されていた頃よりも痩せられ、身体がしんどい為に意欲も顔の表情もなくなってきていましたが、少しでも笑っていてほしくて会えばうるさい程、お声かけして笑かして…笑うポイントを知ってるのでわざと同じ話をしたりもしました。
その度に見られる笑顔や発する言葉に安心したり、時に少し悲しくなる時もありました。
ただ、その笑顔もだんだん無くなり、か細い声で応えて下さるのが精一杯という感じが増えました。
それでも顔を見に、お声かけに行きました。
亡くなられる数日前、いつものようにお声かけをした際、「◯◯さん、おはようございます。あらきですよ!」と言うと「あぁ、あらきさん。あ〜先に言われたなぁ」と仰るんです。
私もあっ!と、いつもは◯◯さんに私の名前は何ですか?とお聞きするのに今日は先に自分から言っちゃった!と…。でも、◯◯さんもいつもと違う声かけに対応出来てる!とびっくり。
さらに、「かぼちゃ拾ったな〜」と仰るので私は一瞬、何?かぼちゃ?と思いましたが、すぐに思い出しました。
ご自宅から愛の家にご来所されていた当時、何故か◯◯さんの送迎に行くとその道中に色んな物が落ちてたんです。
かぼちゃはその時の事です。
私1人で拾う勇気なく、◯◯さんと一緒に拾う!と決めて一緒に(笑)デイへ持ち帰り皆さんに披露(笑)
以降も何か落ちてないかな?といつの間にか探すようになってました。
でも、突然何で?かぼちゃの話?急に思い出したのかな?と。
そして、私も「懐かしいですね〜でも橋の上にあったケーキの箱だけは無理でしたね〜」と言うと、「あぁ、あれな〜」と少し笑っておられました。
言葉数は少ないですが、いつぶりかな?こんなにお話出来たのは…と、ちょっと泣きそうになりました。
そして、4月17日。
朝からAQUAの応援に来ていた私はいつも通りお声かけし「◯◯さんおはようございます。私の名前は何でした?」とお聞きすると、一点を見つめられたまま言葉出て来ずだったので「あ、ら、き。あらきです」と言うと「あらき」と小さな声で仰って下さいました。
車椅子に座ってるのが辛そうだったのでソファに座らないかな?と思い、お声かけしてソファへ誘導し◯◯さんの楽な姿勢で居れるよう状態を整えました。「寒くないですか?首痛くないですか?ここならお尻も痛いのマシでしばらくゆっくり出来ますよ」と言って「また来ますね」と伝えました。
夜、呼吸停止の連絡を受け、仕事帰り途中だった私はそのままAQUAへ。
お部屋を覗くと目を開けテレビを見ているかのような状態でした。
何回お声かけしても、返信はなく、あらきと言っても反応なく、お顔や手・足は冷たくありました。
ご家族様もまだ来られていなかったのですが、目ヤニとお口まわり、お口の中の痰を拭き取りさせて頂きました。
私の◯◯さんへの最後のお別れでした。
AQUA GADENに入所された日の夜、不安でたまらなかった◯◯さん。
仕事終わりに会いに行くと泣いて「会いたかった〜来てくれた〜寂しかった〜」と子供のように仰ったのを今でも覚えています。
泣いた姿は後にも先にもこの日だけでした。
◯◯さんに携わって下さった、介護スタッフ・訪看さん・夜勤さん・ケアスタッフさん…
ありがとうございました。
これからは道に何か落ちてても◯◯さんと一緒じゃないから拾わずにいますね。
1人で拾っても面白くないもんね。
やっとやっとゆっくり寝れますね。
おやすみなさい。
ありがとうございました。
