9月28の岸和田市のケアマネ研修に行ってきました。
総合事業の説明会も含まれていました。
大東市が”地域包括ケアシステム”モデル市となっているようで、
岸和田市の職員さんも視察に行かれているようでした。
大東市の市職員かつ理学療法士である講師の方のお話が
とても興味深く、素敵でした。
私の心に残っているものをご紹介します。
今の元気なご高齢者も、何もしなければどんどん体力は衰えてゆき、
いずれは手助けが必要な状態になってしまう。
その原因の1番大きな問題は、
”不活発な生活”
だそうです。
不活発な生活が原因でADL、IADLが低下するので、
ある程度の負荷をかけた体操を継続させないといけないそうです。
その負荷というのは、
「あ~しんど!!」
と思える程度のちょっときつい負荷が週2回必要だそうです。
でも自分1人では続けられません。
なんでもそうです。
学校の勉強でも皆が勉強するからしてたんです。
多くの浪人生が宅浪ではなく予備校に通うのは、皆が勉強している環境に身を置かないと続かないからです!
と言われて「確かに・・・」と思いました。
そのために介護予防強化のための体操拠点を増やされているそうです。
皆さんコロッと死ねると思ったら甘い!と言われました。
今の状況のまま30~40年後を迎え介護が必要な状態になった時に、
入院もさせてもらえない、
ちゃんとした介護もうけられない、
このままでは地域から追い出されるかもしれませんよ!
と仰っていました。
2025年問題とよく言われますが、
一番やばいのは2055年だそうです。
その頃が要介護者が一番多く、現役世代が一番少なくなる頃なんでしょうね。
約40年後、みなさんおいくつですか?
40年後、人の助けが必要になった時に
助けてもらえない状況である可能性が非常に高いです。
年金からしてそうですよね。
大東市では3本の矢として
①介護予防の強化:大東元気でまっせ体操の拠点を増やす
②介護専門職以外の新たな支え手の確保
③介護保険の上手な使い方をみんなが知る
を挙げておられました。
①の介護予防の強化は前述の通りです。
②の新たな支え手
この取り組みも面白いものでした。
”時間貯金”
生活サポーター(今高齢者のサポートをできる人)が、
ご高齢者のサポートをし、その活動した時間を貯金するそうです。
そして将来、そのためた時間を
「困った、助けてもらいたい」
サポートが必要な時に使うんですって。
将来は、お金がいくらあってもサポートなんてしてもらえないかも!?
でも時間貯金のある人を最優先でサポートする、と市が約束されているんです。
大東市ではサポーターを増やすために、
今自分のためにだけ時間を使っている人々にアプローチしているようでした。
例えばフィットネスクラブ・パチンコ・ゲームセンターなど。
既にサポーターは200人を突破しているようです。
ちなみに利用者は50名程度だそうです。
電球交換は町の電気屋さんと連携し、
お米屋さんとも連携を予定しているようです。
とても能動的で素敵な取り組みですね!
面白いなぁと思いました。
細かい疑問点(貯金は譲渡できる?貯金を使い果たしたら打ち切り?等)
はたくさんありますが、このアイデアは面白いですね!
③介護保険の上手な使い方
本当の意味の”自立支援”に基づくケアプラン
大東市における自立支援とは、
「本人の能力・意欲を最大限に引き出し、やりたいことができる環境を整えること」
だそうです。
なので、その定義に基づいたケアプランを立てることが必要だと仰っていました。
確かにそうですね。
今回の大東市さんの取り組みはとても興味深く、
私も聞き入っていました。
来るべき、超高齢化社会に向けて
全国民が危機感をもって、同じ認識を持てたら、
明るい光が差すような気がしました。
私は一事業所の代表者として、
会社を弱体化させることなく、
地域に貢献し、
超高齢化社会に向けてできることに取り組みたいと思います。
※大東市の講師さんは、
介護の事業者で、利用者さんを介護保険から卒業させるところは
ほぼ見たことないと仰っていましたが、
うちは前例はあります。
でも、もっと貢献しなければなりませんね。
あとコンプライアンスについても今後も徹底します。
(既に超お堅い事業所だと思われていると思いますけど(-_-;))
介護保険を無駄にしないように、
全事業所がコンプライアンスの徹底に努めて頂ければと思います。
結局まわりまわって自分達の首をしめることになってしまうので、
適切な介護サービスの提供をお願いしたいですね。
事業運営、大変なのは私も痛いほどわかります。
固定費はかさばるし、
社会保険料(人件費)は上がる一方
介護報酬は下がる一方
労働基準法も守らないといけない
完全なる売り手市場のため、人の確保が難しい
・・・
などなど
大変な要素を挙げると
山のように出てきます(笑)
でも悪魔の声に耳を貸さずに、
踏ん張って頑張りましょう!!
頑張ってたら良いことあるはずです(≧▽≦)