先日、重度の認知症の利用者さんの通院に同行しました。
ご自身の事やご家族の事も分からなくなっておられる方です。
たまに不穏になる事もあり、関わって下さるスタッフも大変だと思いますが、ご本人が少しでも快適に過ごしていただけるようにと尽力してくれるお陰で何とか在宅生活を継続されています。
病院の帰り道、色んなお話しをしながら歩いて自宅にお送りしていました。
私が車道側を歩いていたのですが、後ろから車の音が近づくや否や「あ、車が来た!危ないからここのくぼみに入って!早く!」と言って私を道のくぼみに誘導し車をやりすごしてくれました。
以前の仕事柄だと思いますが、ご自身の年齢や今までのこと、ご家族のこと、色んな事を忘れてしまわれているのに、そういう優しさや気遣いはしっかり根付いておられるのです。
嬉しさと同時に悲しい気持ちになりました。
そんな気遣いなんて無くても良いから、ご自身やご家族の事を少しでも覚えておく隙間を残してくれていたら、今よりどれほど穏やかで安定されていたかなと思います。
ご家族もさぞかし喜ばれただろうと思います。
認知症
もちろん私にはご本人の気持ちは計り知れませんが、どれほど毎日不安で、ぶつけどころの無い感情を抱えておられるのだろうと思います。
ご自宅で生活される期間はそう長くないかもしれません。
それまでは少しでも穏やかに生活できるよう、これからも皆さんのご協力を宜しくお願いいたします。
スタッフの皆さん、本当にいつも有難うございます!!
※8/24現在は入院されていますが、
近い将来在宅復帰されることを皆で願っております。
在宅復帰された後もチームワークで出来る限りサポートさせて頂く所存です。