ある女性の利用者様。
寝たきりの生活を送っておられます。
食事を口から摂る事もできなくなり、胃ろうでの経管栄養のみです。
発語も殆どない方なのですが、この方のご主人はじめご家族も本当に熱心に介護に携わって下さっています。
当デイサービスでもスタッフがそれはそれは熱心に関わってくれ、発語をはじめ表情も豊かになり随分お元気になってこられた矢先入院されることになりました。
ご主人の介護負担を気遣ったご友人が「入院は気の毒やけど、あんたも少しは楽やろ?ちょっとゆっくりしいや。」と労って下さったそうです。
私も以前はそう思っていましたが、それはちょっと違いました。
介護に熱心(というか良い意味の執着という方が近いかもしれません)なご家族は入院中はもっと大変なことになるのです。
毎日、毎日病院に通い、面会可能な時間帯は殆ど病院で過ごし看病されるのです。
夏の暑い日も、冬の寒い日も高齢の身体に鞭打って病院に通われるのです。
案の定、ご主人もそうでした。
ご主人は朝一番から自転車で病院に行き、一旦昼食を摂りに自宅に戻られ、また病院に来られます。
1日2往復され付きっ切りで看病されています。
息子さんが仕事終わりに交替してくれるまで殆どを病院で過ごされているんですが、その後に全ての家事をこなされる訳です。
かなりハードです(涙)
もちろんご本人の為にもですが、ご家族の為にも1日も早く良くなって自宅に戻っていただけるよう祈っています。