タイトルのこの数字、
何の数字だかおわかりになりますか??
これ、平均寿命から健康寿命を引いた数字です。
男性平均寿命が約80際
女性平均寿命が約86歳
男性健康寿命が約70歳
女性健康寿命が約73歳
※健康寿命とは、周囲からなんらかの手助けなしで自立した生活を送れる期間です。
あくまで平均的数値ではあるのですが、
単純計算で男性は10年、女性は13年
大なり小なり、介護を受けることになるのです。
同年代のご夫婦が一緒に年を重ねた場合、
だいたい奥さんが旦那さんの介護をし、看取ることになります。
旦那さんを看取った後、
6年間も残されてしまいます。
この、6年間はご自身も介護を要する状態になっているわけです。
デイサービスや施設でも、女性の利用者様の方が多くお見えになるわけですね。
ということを考えれば、
男性の方が幸せかもしれないですね。
最後まで家族に介護してもらえる可能性が高い。
家族に看取ってもらえる可能性が高い。
一方で女性は、愛する旦那さん(そこに愛があればの話ですが(笑))の
介護をし、看取らなければならない、、、それだけでも淋しい修行です。
その後、1人残されるわけです。
その方を誰が介護するのか???
介護されるご家族がいらっしゃれば良いですが、
介護保険をお使いになられる可能性が高いですよね。
となれば、介護スタッフの出番です。
が、介護スタッフは家族ではありません。
家族の代わりにはなれません。
「家族のような介護者」というのは介護者の一方的な妄想ではないかと私は思っています。
「家族の代わりの介護者」となった時点で謙虚さに欠けてしまうのではないでしょうか。
もし、家族のように身近な存在に感じて頂くとすればそれは利用者様が自発的に持って頂く感情で、
スタッフが「家族の代わり」なんて自覚するのは不遜なことですね。
私達介護スタッフは、
今までの頑張ってこられた利用者様に敬意の気持ちを持ちながら、
残りの人生に関わらせて頂くべきです。
謙虚に、利用者様の人生を尊重しながら、
”笑顔を支える”介護を目指したいものです。
いつかは私達も誰かのお世話になる日がくるのです。
その時、会ったこともない、孫ほどの年の介護スタッフにタメ口で介護されたいか、
謙虚に自分の人生を尊重してくれるスタッフに介護されたいか、
どうでしょうか?
介護スタッフは、今自分が提供している介護サービスが、
数十年先自分にまわってくると思って、
自分にできる最善の介護を提供したいものですね。