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介護にまつわるエトセトラ

後悔が残らない介護

利用者さまが亡くなられました。

 

実の娘さんご夫婦がそれはそれは熱心に介護されており、いつも頭が下がる想いでした。

 

それでも少しづつ体力が落ち、最後は目を開ける力も無くなってきておられました。

先日の訪問では珍しくパッチリ目を開けにっこりと微笑んでご挨拶して下さったのですが、

それが最後になってしまいました。

 

穏やかで優しくて、とても可愛らしい方でした。

 

この時期、岸和田ではだんじり祭りがあり、会社や学校は殆どがお休みになるほど賑やかです。

毎年だんじり祭り中心に生活されていると言っても過言ではありません。

そのお宅も沢山のお身内が泊まられており、だんじりムード一色でした。

 

その賑やかなだんじり祭りが終わるのを待っておられたかのように、その夜に亡くなられました。

 

最後の最後までご家族を想い逝かれたのでしょう。

何とも言えない寂しさと愛しさがこみ上げてきました。

 

そして何よりご家族の清々しい凛とした表情が印象的でした。

そうです。

後悔が残らないような介護をされた方ってこういう表情されるのですね。

 

私にもその日が来たら、このご家族のような表情で愛しい人を見送れるようになりたいと思いました。

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