「あそこは危ない場所です。」と言っておびえている利用者様。
利用者様が指さす方向は押入れの上でした。
なんとそこは天袋です。
独居の方なので荷物が少なく、天袋の中は空っぽ。
でも利用者様は真剣な表情でした。
「あそこから人が出てくるのです。危ない!!」
なんて仰るものだから・・・
時には「家に男の子が二人よく遊びに来るのです。
上船さん知らない?会ったことが無かったかな?」
なんてことも仰っているじゃありませんか。
私は「あ~幻覚が見えだしてしまったのかな?」
とショックでした。
悩んでいても仕方がない。
まずは出来ることから始めてみよう。
区分変更をかけてもらいました。
かかりつけ医に相談しました。
岸和田にある精神科を調べました。
病院に電話をかけワーカーさんに相談しました。
区分変更をかけた結果、介護度が1段階重くなりました。
安心した生活を続けられる様にと祈りを込めて
サービスの回数を増やしました。
ワーカーさんに相談した結果、病院を変え受診することにしました。
夕方、この利用者様のお宅を訪問すると
この利用者様の家の前の階段で男の子二人が座って
ゲームをして遊んでいました。
ある日曜日の夜、訪問すると天井から歩く音や
テレビの音。
壁からはテレビの音が聞こえてくるのです。
団地なので静かに生活している利用者様にとっては
不安を抱えて生活されていくうちに
夢か?現実か?
分からなくなってしまい不穏になってしまわれたのかもしれません。
「え!!利用者様が言っていたことはもしかしたら・・・
これだったかも知れない。」
今日はそんな気づきが出来ました。
利用者様の理解が少し理解出来ました。
まだまだ不安なことが山ほどありますが
利用者様の声に耳を傾ける事を忘れないように心がけたいと思います。