今年も短いさくらの季節が終わりましたね。
あれほど見事に自分の存在を知らしめる木って他にないですね。
故に利用者さまとの会話にもよく出てきます。
でも、このお仕事に携わらせていただき、
よく耳にするのが「来年のさくら見れるかな…?」という利用者さまの寂しいお言葉です。
俄然そのお言葉には反論するのですが先日はこんな事がありました。
末期癌で認知もおありで寝たきりになられた利用者さまです。
桜の綺麗な時期に訪問させていただきました。
毎年家族での花見が恒例の利用者様。
今年は無理かなと思いながらも利用者さんにお声を掛けると「行きたい」と仰ったそうです。
涙が出そうでした。
どうしても今年の桜を目に焼きつけたかったのでしょう。
そして「来年のさくら見れるかな?」と心の中でつぶやかれるのかもしれませんね。
今まで桜にまつわるエピソードがあまりに多すぎて、
桜を見るたび嬉しいような寂しいようなそんな複雑な気分になるのでした。