人って、”誰かに必要とされる”
ことがとても大切なことで、
”自分は誰にも必要とされていない”
と感じた時に、自らの存在意義を見出せず
絶望を感じるものだと某新聞記事にあったそうです。
とあるホームレスの方が、人に頼まれて、
公園の掃除を始めたそうです。
毎朝、箒で掃く。
単調な仕事ですが、この仕事を毎朝続けていたそうです。
そんなある日、通りがかりの近所の主婦が一言、声をかけたそうです。
「ご苦労様」と。
その一言が、心に響いたんでしょう。
今までの無表情が一変。
満面の笑みで嬉しそうにまた清掃活動をされたそうです。
誰かに感謝される=誰かに必要とされる
このことが、私達人間にはとっても重要な意味を持つのですね。
会社や組織ではよく、
例え自分がいなくても機能する状態を作ることが
理想だと言われます。
また、逆に
「私が休むと会社がまわらないから・・・」
なんて思っていても、意外とまわったりするものです(笑)
でも、これは、
Aさんがいなくても機能する=Aさんはいなくてもいい
っていうことではありませんよね。
よく、大企業では平社員の1人なんて歯車にすぎないと言われます。
1人くらい休んでも別に会社はいつもと変わらずまわるわけです。
1人くらい突然辞めても、会社はまわるわけです。
でも・・・社員は歯車ではないと思います。
そんなの切なすぎるじゃないですか。(笑)
人間はロボットじゃないのです。
人間同士、作用しあって生きているわけですから、
例えば隣に座っている人の一言で笑えたり、
通りがかりの人の笑顔で元気をもらえたり、、、
するわけです。
自分の行動次第で、周りの人を明るい気持ちにできる。
(逆に暗い気持ちにもできる。(笑))
周りの人から元気をもらうこともある。
(逆に元気を奪われることもある。(笑))
これが、作用反作用なのだと思います。
人は誰かと作用反作用の影響をお互いに持ちながら
生きていくものなのだと思います。
だから、人は1人では生きられないわけですね。
介護の仕事に携わる皆さんは、
利用者様を必要として下さい。
「今日もAさんに会いたかったんです!
どうしても聞いてもらいたいことがあって・・・!」
とか、
「Bさんの味付けにはかなわないから、
教えて頂きながら調理させてもらっていいですか・・・?」
などなど。
そんな調子で、どんどん利用者様を必要として下さいね。