ご自宅で転倒された利用者様。
初めて訪問介護を利用されることになり伺わせて頂きました。
凛とした話し方。
数えられる程度の数本のシワはありますが
ピンと張ったつやのある肌。
色白でシミ一つ見当たらないお顔。
スカートをはかれているのですが、スカートから見える膝小僧は
つるつるぴかぴか光っています。
しかし頭にはタンコブをつくり
眼の周りには、アイシャドーを塗ったかのように紫色。
顔は腫れ目玉は真っ赤に充血しています。
「失礼なのですがお歳はおいくつですか?」
と問いかけると
「90歳」と答えられています
「えー!!90歳ですか?」とビックリしている私をみて
「そう。大正10年生まれの90歳。間違ってないでしょ。」
た、た、た確かに。90歳です。
あまりにもお若く見えるので、年齢をお聞きしてビックリしちゃいました。
今日からヘルパーとして訪問させて頂くお話をすると
「もう少し歳をとってからお願いするわね。ありがとう。
手抜きを覚えて、楽を覚えたらダメになってしまうからね。
そうね、あと10年はがんばれるかしら・・・
その時にはお願いするわね。」
とあっさり断られてしまったじゃありませんか。
凛とした態度。
凛とした話し方。
筋が一本通っています。
流石、大正生まれって感じ・・・
久々に味わう感触の私です。
でも、ものすごく身が引き締まり私にとってはとっても気持ち良いです。
なによりもとても勉強になります。
勉強させて頂ける機会ができたことに感謝です。
(*^_^*)(^-^)(^^)v
サービスに関しては拒否が有りましたが
ご自宅の中に入る事が出来てお話も沢山して頂けたので
今日のところは第一段階クリアです。
さて、この利用者様が少しずつ心を開いて下さって
どんな風に変わっていかれるのかと思うとこれからが楽しみです。
わくわくドキドキしています。
笑顔で大声で笑って頂ける日が一日でも早く訪れますように。