以前から何かある毎に連絡を下さり交流のあったご家族がおられます。
実のお母様の住宅改修、福祉用具の購入、
又新しい利用者さまを紹介してくださったり…
・
でも今回お母様の調子が思わしくないと連絡をいただき訪問させていただきました。
久々にお会いした利用者さまはひと回り小さくなっておられました。
訪問看護やベッドの導入等で暫く様子をみさせていただくつもりですが
この利用者さまは本当に辛抱強く痛みや辛さを一切口にされません。
少し体調を崩されアッという間に出来てしまった褥創の処置を受けながらも
大丈夫、大丈夫と元気そうに振舞われておられます。
・
それを見ていた実の娘さんが涙ながらにこう仰いました。
「母は昔から苦労ばかりの人生でした。
介護サービスももっと早く使いたかったですが
母が「大丈夫、大丈夫」と言って自分で出来る事は全て自分でしてくれていました。
また苦労した人なので自分の為に余計な出費をさせたくなかったようです。
でも、これを機に年金を全て使ってくれても良いから母の為に介護サービスを存分に使って欲しい。
主人も母には感謝しており、それを心から望んでいますと。」と。
それを聞いてこの利用者さまはつくづくお幸せだなーと思いました。
・
でも、存分に介護サービスを利用する事が利用者さまの幸せではなく
利用者さまが住みなれたご自宅で大切なご家族と一緒に生活できること
が何よりの幸せなのです。
・
今まで我慢されていた訳でなく実の娘さん夫婦、孫さん、
ひ孫さん達に囲まれ日当たりの良い部屋でのんびりした生活が何よりの幸せだったはずです。
・
なので私は必要最小限度のサービスを利用しながら、
この生活が1日でも長く継続できるようなお手伝いをさせていただきたいなと思っています。