スタッフブログ

介護にまつわるエトセトラ

想像してみてください

昨日の記事でも書いてくれていましたが、

介護業界・医療業界でよく耳にするのは「タメ口」です。

うちの会社でも、「利用者さまには敬語で

と言い続けているのですが、恥ずかしいことですが、

まだ100%できていると言えないのが現状です。

友達感覚?

家族感覚?

いえいえ利用者さまは友達ではありません。

いえいえ利用者さまは家族ではありません。

慣れ親しんできたら、タメ口が当たり前になっているのは、

一体どうしてなのでしょうね?

「タメ口でも全然いいよ!」

中にはそう仰る方もいらっしゃるかもしれません。

でもそうではない方もたくさんいらっしゃるはずです。

利用者様はお客様であり、人生の大先輩です。

タメ口が当たり前になっていて良いのでしょうか。

学生の頃、先輩には必ず敬語でしたよね?

では、どうして利用者さまには敬語ではないのでしょうか?

これからのこと想像してみて下さい。↓↓

歳を重ねてバリバリ仕事をしてきてある程度の役職にまで就いて、

部下や後輩がたくさんできました。

60歳を過ぎた頃・・・

ある日脳梗塞になりました。

気づいたら車椅子生活になっています。

言葉がうまく喋られなくなって、言いたいことが伝えられなくなりました。

”介護保険”というのを申請してもらいました。

ある日、ヘルパーさんが家に来ました。

初対面の若い女の子。

年は20歳すぎくらいか・・・。

「おじいちゃん、お着替えしてね~。

今からデイサービスに行くからね~。」

そう言われました。

おじいちゃんって・・・私のことか?

まだまだ若いつもりだったのに。

お着替えしてね~って・・・私にいってるのか?

私は保育園児じゃないのに。

でも私は言葉がままならないので、

そんなこといえません。

デイサービスに着きました。

「この人新規の○○さん。

車椅子で、言語障害あり。

トイレの声かけしてあげてね。

家ではトイレの失敗がよくあるらしいから。アハハ」

と私の目の前で申し送りされている・・・。

声かけしてあげてね・・・か。

今までの私・・・。

部下が十数人いて、ある程度出世もした。

まじめに仕事一筋だった。

数十年の間、きちんと納税もして、市民の義務も果たした。

なのに・・・この身体になった途端、

そんなもの全て消えるんだな。

孫くらいの年の若者に、子ども扱いされておる。

でも・・・人の世話になってるんだ。

仕方ない。

子ども扱いされようが、仕方ない。

もう諦めよう。

こうやって、諦めの境地に折り合いをつけた方が

今までどれだけいらっしゃったことでしょう。

ここまで読んでくださった方。

もしほんの少しでも共感して下さった方は

お願いですから、利用者さまには敬語で。

でも心はこめて。

介助にあたるようお願いします。

利用者さまのお陰で私たちはお仕事を頂けるのです。

上に立ってはいけません。

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