洗濯のやり方?・・・わからない。
ゴミの日?・・・わからない。
○○がどこにあるのか?・・・わからない。
面倒くさい。
やり方忘れてしまった。
右向いて左向いたら忘れた。
というのが口癖になってきたある利用者さま。
物忘れ傾向が著しいです。
大変だ・・・どうしよう
とにかく一緒にすることから始めてみよう。
箪笥には物を片付ける場所を決めて、くつした・シャツ・タオル・・・など
書いて、見てわかりやすいようにしよう!
洗濯のやり方がわからないなら、干すことをやってもらおう!
そして始まったたくさんの声かけ。
シャツやブラウスは広げてパンパンと手のひらでたたいてしわが無いように
干していきます。
すごく丁寧にキレイに干していらっしゃるので聞いてみると
「シワを伸ばして干すとアイロンかけなくていいの。」
と答えが返ってきました
ヤッタ~
「明日は燃えるゴミの日ですよ」とお声をかける。
「朝ゴミ出しおねがいします」という紙を置いて
ゴミを玄関先に置いてくる。
翌朝電話してみると・・・
「ゴミ出ししておきましたよ」
と明るい返事が返ってきます。
ヤッタ~
物を捨てることが苦手で、「もったいない」とおっしゃって
何でも取り置いてあるお部屋の中は物で溢れかえってしまって
必要なものがどこにあるのかわからない。
そしてパニックになってしまう・・・
そんなことの繰り返し。
「必要なものがわからなくなってしまうから、
これは古いから要らないもの。
これはここにあるから要らないもの。」
と一つ一つお声をかけながら一緒に物の片付けをすると・・・
今度はご自分から「使っていないし、着ていないし、もうこれは要らない。捨てるわ。」
と処分しています。
ヤッタ~
順調にばかりもいかない。
洗濯の取り入れを声かけすると、洗濯物を取り入れて
あっちにポン
こっちにポン
家中あらゆるところに置きはじめていらっしゃいます。
あ~ん
でも、洗濯物を取り入れる→たたむ→片付ける・・・まで
順をおって声かけをすると
洗濯物を丁寧にたたんで、箪笥に片付けをして下さいました
魔法のことばは特別な何かのことばではなくて、
日々のたくさんの「言葉かけ・声かけ」。
そして、それがとても大切なことであると実感。
利用者さまが少しでも長く、住みなれたご自宅で暮らせますように
これからもたくさん魔法のことばをかけたいと思います。