先日、女優の坂口良子さんの追悼番組を観ました。
長年事実婚状態だったプロゴルファーの尾崎建夫さんと去年結婚されたばかりでした。
その後、よく親子でテレビ出演されているなと微笑ましく観ていたのですが、あの頃から末期がんだったのですね。
最後はもう歩ける状態では無かったにも関わらず、誰にも悟られないよう亡くなる数日前まで娘さんの為に仕事をされていたとか。
今でこそ娘さんも家族として穏やかに生活されているようですが、昔は大好きなママを取られたくない一心で尾崎さんに辛くあたり続けられたそうです。
でも、いつも変わらぬ愛情を注ぎ続けてくれたそうです。
このご時世、離婚や再婚は珍しくなくなってきましたが、連れ子さんに対する悲しい事件が後を絶ちません。
でも、再婚後に連れ子さんをわが子のように慈しみ、深い愛情で接する事ができる人って、どんな立派な親御さんよりも素晴らしいと思います。なかなか出来る事ではないと思います。
今回、最愛の奥様の余命宣告を受け、全て自分の責任のもと、本当の事は誰にも告げず治療すれば治ると励まし続けられました。
どれほどお辛く心細かったでしょう。
亡くなられた当初、娘さんは何も知らせてくれなかった事を責められたそうです。
でも愛情の表し方にも色々あると思いますし、何が正解だったかは分かりません。
ただ坂口さんは「家族っていいね」の言葉を残して旅立たれたそうです。
その言葉で尾崎さんの選択は間違っていなかったんじゃないかなと思います。