こんにちは、イチハラです
最近お遍路さん(四国八十八ヶ所参り)1周目をまわりきった母から聞いた話
お釈迦さまのお弟子さんの中でも一番神通力を持っていた木蓮尊者という方の有名な話。
その方のお母様はとても子ども想いですごくいいお母さんだった。
お母さんが亡くなってから、
「あんなにいい母親はいない。 さぞかしいいところへいっているだろう。」
と、木蓮尊者は思った。
持ち前の神通力をもって、死後の世界を覗くことにした。
一番上の方にいる人達を覗いた。
・・・お母さんが見当たらない。
順番に下へ下がっていった。
・・・やっぱりお母さんが見当たらない。
一番下の餓鬼道でやっとお母さんが見つかった。
木蓮尊者は思った。
どうして?
師である、お釈迦さまに理由を聞いた。
お釈迦さまは、お答えした。
「あなたのお母さんはわが子には良い母親だったが、
他の困っている人達のことを見ようとしなかった。」
ここからは私の個人的な解釈です
きっと、「自分だけよかったらいい」
「自分の子どもだけよかったらいい」
「自分の家族だけよかったらいい」
「自分の国だけよかったらいい」
っていうのは大きな間違いなんですね。
しかも、「罪を犯している」意識なく、無意識に罪を犯すことに
なるので、罪も重いのかもしれない・・・
無意識に人を傷つけるのは、罪の意識をもって人を傷つけるよりも罪が重いと、
誰かから聞いたことがあります。
本当のところはどうなのか、私にはわからないですけど
私の大好きなマザーテレサは言いました。
「愛の反対は憎しみではなく無関心」
世界には二つ貧しい国がある。
一つは物質的に貧しいインド。
もう一つは、物質的には満たされているけれど、
困っている人達に無関心であり続ける日本。
「世界の平和のために私は何をすればいいですか?」の問いに、
「家に帰って家族を大切にしてあげてください。」とお答えしたマザーテレサ。
あなたの身近な人で、関心をもたれないことで寂しい思いをしている人がいるかもしれない。
その人たちをまず大切にしましょう。
(まずは身近な人から・・・)ということです。
1つめのお釈迦様の話と一見矛盾しているように見えますが、
共通することは、「(家族・他人に関わらず)困っている人に無関心であることをやめる」
ということだと私は解釈します。
マザーテレサいわく、
この世の一番の悲劇は戦争や貧困ではなく、それらが原因で「私は誰にも必要とされていない」
と感じる孤独だそうです。
この言葉は、介護の業界にも当てはまるなぁ・・・と思います。
高齢者の方は、思いの外寂しい気持ちを抱えていらっしゃる方が多いんですね。
すぐ隣の部屋ではご家族の楽しそうな団欒が聞こえるのに、
一人ぼっち部屋で座っている方。
デイサービスの帰り、スタッフの手を握って離さない方。
お一人暮らしで、もう長い間来客もないのに、いつか来るかもしれない孫のために
常にビールを冷やしている認知症のおばあちゃま。
いろんな方をみてきて思います。
介護=人の心の支えになれるお仕事
物を扱う仕事ではなく、人とどっぷり関わるお仕事なだけに
大変なことも本当に多いです。
その分、人の体温を感じながら、人の喜びに触れることが多いお仕事でもあります。
久しぶりに真面目な記事になってしまいました
長い文章、最後まで読んで下さって
ありがとうございました