ウエフネです。 ある水曜日。
この日はボーっとすることが多く、訪問先へ行くのに何度も道を間違ってばかりでした。
理由は一本のお電話。
私が正社員になる前から長く関わらせて頂いた利用者さまが入院先より転院されたと
家族様から連絡が入ったのです。
それは、在宅へ戻ることが遠い先になってしまったことを意味します。
転院前、お見舞いに行くといつもの覇気がなく別人のようになられていました・・・。
私の顔を見て、何秒もたってようやく、「ウエフネさん・・・か?」とお声を発せられました。
入院前は、「あんなもん食べられへんから捨てた!」という苦情が多く、派遣するヘルパーに
文句が多い困った利用者さま。
ヘルパーが調理をさせて頂くのですが、
味に本当にうるさくて、娘さんが作ったおかずも気に入らない方です。
私が作った卵焼き・チラシ寿司・煮魚はいつも褒めてくれたのに、なんで?
登録ヘルパーのことは気に入ってもらえず、苦情ばかりなのだろう??
正直悩まされた時期がありました。
今まで何人のヘルパーが交代したことか・・・。
苦情が出るたびに訪問して謝罪しましたが、
ある日、
「あんたらは謝ったら済むけどな。
材料買って、作ってもらっても食べられない味付けで、捨ててしまったワシは昼ごはん抜きやで。
買い物に行くだけでも大変やのに!
お金を無駄にして、捨てるのもしんどくて、おまけに洗い物までさせられて!」
と言われて私の考えが間違っていることに気づきました。
困った利用者さま、、、ではなく。
ただ謝罪するだけ、、、ではなく。
利用者さま本位の考えを常に大切にしなくてはならないことに気づきました。
謝罪に行くといつも最後には、「あんまり言うたら、ウエフネさんが困るから・・・」
と優しい言葉で締めくくって下さいましたね。
怒っていらっしゃるのではなく、私に良いサービス提供責任者になるよう
気づかせて下さっていたのですね。
早くお元気になって、また早く私に渇を入れて下さい。
その日を心待ちにしています!