5月末でした。
毎月ご利用者様(Aさん)と一緒に定期訪問していたお友達が亡くなられました。
体調崩されていたのは知っていたのですが、お食事も摂られなくなられ、数日前には看取りの状態だという報告を受けていました。
私は迷いもなく、ご利用者様にお友達の状態をAさんにお伝えしました。
絶対に会いたいと言われると思ったからです。
その日の夕方に会いに行きました。
お友達を見た瞬間にAさんは「あぁ…そうかぁ…」と小さな声で呟かれ、いつもとは違うお友達の状態にショックを受けたようでしたが、すぐにお友達の手を取り「○○さん、来たよ!わかるか?来たよ!こっち見てみ!」といつもより力強くお声かけておられました。


施設スタッフからはもう返事もなかなかされなくて、しんどい表情されるばかりですね。とありました。
私とAさんはいつものように3人で手を取り声をかけ続けました。
すると、私たちの方を見て笑ってくれたんです!
そして「わかる」と小さな声で言われました。
Aさん嬉しくて「よかった、よかった。わかってるよなー」と話を続けました。
「今日は怒らんよ(いつも説教していたので)、笑ってや!」と。手を握り続け2人でパワーを送りました。
Aさんも今日で会えるのがきっと最後になるであろう事をわかっておられたようです。



帰る時間になり、2人で「また来るからね。ゆっくりしててね。次は説教しに来るよ!またね。」と言うと、私たちを見て「またね」と手を振ってくれました。
帰り道にAさんは「会えてよかったよ。ありがとうな。よかった。」と仰って下さいました。
その2日後、お友達はご家族様に看取られ亡くなられました。
Aさんにも報告。
「そうか。頑張ったよ。寂しいな。でも、この前お別れしてきたから悔いないよ。連れて行ってくれてありがとうな」と。
Aさんが落ち込んでしまわないか心配でしたが、「私も頑張らなあかんな。元気出して頑張りますよ。お願いしときます。お世話かけますけど頼んどきます。」と仰られ私の方が泣きそうになりました。
翌日からAさんは今までにないくらいお食事を食べられるようになりました。
「食べんとアカン!美味しいよ。食べるよ。」と珍しくモリモリ食べておられました。
きっと、お友達と「しっかりご飯食べるよ」と約束でもしたのかな?と思いました。
愛の家に来てからずっと仲良しでおられたお2人。
Aさんが「これからもずっとお友達」と言われた言葉が素敵すぎました。
愛の家スタッフもみんな寂しい想いを抱き、カラオケが大好きだったので、いつかまた愛の家に来られた時にとカラオケ帳を置いていたので、そのカラオケ帳にスタッフがメッセージを書いてお渡ししに行きました。


「これからはいつでも好きなだけ愛の家に来れるからね。お友達も見守ってあげててね。」と書きました。
今も「ヤー!!」とどこかで言ってるかな?
たくさんありがとうございました。