ケアマネージャー研修の際、
講師の方が素敵なお話をして下さいました。
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介護施設に入所されたと90歳を超えたご夫婦。
最初お部屋が別で、奥様の体調が芳しくなかったそうです。
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奥様、重度の認知症を患われているのですが、
長年ず~っとご主人の身の回りのお世話をされていたそうです。
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施設のスタッフの計らいで、
日中、ご主人のお部屋のお掃除や、身の回りのお世話を
奥様にお願いされたそうです。
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その途端奥様はイキイキされて、体調不良が嘘のように
快調になられたんだそうです。
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そんな日が何週間か続いて、奥様は息を引き取られたそうです。
亡くなられる直前まで、お元気でイキイキとご主人の身の回りのお世話を
されていたそうです。
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残されたご主人、「あんな素敵な妻はいない。」とおっしゃったそうです。
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どんな重度の認知症でも、
どんなに年老いても、
その人らしく輝くことができるんですね。
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人は、人生の最後において、どんな身体の状態でも、
人に愛され、必要とされていることが実感できたら、
輝けるのかもしれません。
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介護者は、そのことを忘れてはいけませんね。
ただ単に、身体介護、生活援助等の通り一遍の介護を受けて頂くことだけが、
その方にとってベストなケアの方法とは限らないのです。
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奥様にご主人の身の回りのお世話をお任せしてみたこちらの
施設の方々は素敵だと思いました。