兼ねてより、私の母が抗がん剤治療中と
ブログで報告させて頂いていました。
間質性肺炎・不整脈があるところの抗がん剤治療
(卵巣がんステージ3・リンパ節転移)
間質性肺炎ではステロイド【自己免疫を下げる】を投薬されていまして、
抗がん剤治療では、逆の投薬を受けていました【免疫を上げる】
相反する薬を飲むってどうなんやろ?いっそ両方やめたらどうなるんやろ?とか思っていました。
回を重ねるにつれ本当に色んな副作用が出ていました。
息苦しくて歩けなくなったり(声も出ない)、
胃腸の動きが止まってしまったり、
急に体に電気が走る感覚が出てきたり、
太腿の一部の感覚が無くなってしまったり、、、
指先足先の感覚も無くなって、
本当に色んな症状が毎回出現していました。
どうしても食欲が落ちるので、身長160㎝くらいあるのに40㌔切ることもありました。
入院加療させて頂いたので本当に助かりました。
病院の看護師さん、皆さん本当に優しくて大変良くして下さったらしく、
最終退院日、看護師さん達に感謝の気持ちを伝えたら泣きだされた方もいたらしいです。
全6回の抗がん剤治療を通して言えることは自分の健康な細胞を痛めつけている感覚は
すごく実感できたそうです。
だからこそ癌も弱るのでしょうけど。
諸刃の剣ですよね💦
最終の点滴が終わってから2週間後くらいにCTを撮ったところ、
1つの癌は消滅、リンパ転移していた大きい方の癌はかなり小さくなっているのが確認されました。
「あ~~これでやっと最後の抗がん剤終わった!」
と言っていた矢先、
「ではこれからも3週間に1回点滴継続します。
あと服薬はこれで・・・」
と書類を渡してくるドクター。
先生曰く、卵巣がんは1~3年の間に再発する可能性が非常に高いとのこと。
なので、再発防止のためにこれからも3週間に1回の点滴治療は継続するとのこと。
その服薬する薬というのが、リムパーザ・アバスチン。
調べましたが、かなりの劇薬だそうです。
副作用は「倦怠感・吐き気等」
※知らなかったのですが、「抗がん剤」って劇薬らしく、点滴の際看護師さん達は
防護服を着ておられるそうです。
また、点滴後しばらくはトイレ後2回は水を流すように言われるそうです。
もし薬品が残っていて次の方に影響してはいけないから、という理由だそうです。
そんな劇薬を体内に入れられるのですね…💦
私の母は、これ以上の治療を拒否しました。
ドクターは「病院としては治療を継続して欲しい」と。
でも母は「助けて頂いたことには本当に感謝しています。
先生に見つけて頂けなかったら今頃手遅れだったと思います。
せっかく残りの人生を頂いたので、
元気に残りの時間を生きたいです。
それが1年であっても十分です。
抗がん剤治療はここまでで終わりにします」
と伝えました。
それでもまだ納得いかない様子の先生。
先生が私に「娘さんもそれで良いのですか?」と聞いてこられ、
「本人の思うようにさせてあげたいです」
とお伝えしました。
母は昔から「NOと言える日本人」です。
「嫌なものは嫌!」な性格です。
空気も読みません。
でも、もし気の弱い患者さんだったらドクターに押し切られていたかも…と思います。
何が言いたいかと言いますと、
日本の医療は抗がん剤治療一択になっている気がすごくして、
やめる選択肢・抗がん剤治療を受けない選択肢を患者さんが選びにくくなっていませんか??ということです。
抗がん剤治療ですっかり寛解して、再発もなく元気に社会復帰されている方もいらっしゃいます。
人によっては大変効果的で良いものだと思います。
でも、進行度や本人の自己免疫力、副反応は千差万別なので
人によって抗がん剤治療への向き合い方は変わってくると思います。
一択では無いはずなのですが、「継続するのが当たり前」の風がすごい吹いています。
診察には必ず付き添っていましたが、「圧、すごいやん」って感じてました。
なんか違うな、と思う私です。
アメリカでは抗がん剤治療はもうあまり行っていないと聞きます。
以前テレビで、光の治療のことを知りました。
癌細胞にだけ光を当てて消滅させるような医療技術です。
小児がんの治療ではじまっているとか…
小児医療…何より大切ですね。
自費で数千万円かかるようなことを言っていた気がしますが💦
早く健康な細胞を痛めつけないような治療方法が確立されたらなぁ…と願います。
母には、この後何年も元気で生きてもらって、
ドクターの固定概念を覆してもらい、
他の癌患者さんにも
「1クールで辞めたけど元気に生きている人いますよ」
と言ってもらえるような前例になってもらいたいなと思います。
癌患者さんには後悔のない選択をする権利があると思います。
病院はもう少し中立に…
ドクターは癌をやっつけることだけに執心されていました。
それもわかるのですが、
癌がやっつけられる前に患者さんが参ってしまうこともあるんじゃないでしょうか。
患者さんの気持ちを理解し寄り添ってくれるドクターが増えたら良いなと思います。
QOL(Qualitiy of life)
クオリティ オブ ライフ
ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた『生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。(Wikipediaより引用)
母は残された時間、QOLを優先させたわけです。
母の体力では1クールの抗がん剤治療が限界だったと思います。
もし私が同じ立場でもそうしたと思います。