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安楽死のお話

新年早々、このテーマは切り込みすぎかもしれません。

すみません💦

続けます。

 

こちらの、「ドクターデスの遺産」という

私の大好きな中山七里さんのミステリ本について

 

本の紹介と、本に描かれている大きなテーマ

”安楽死”について私の偏った意見を好き勝手に書かせて頂きたいと思います。

 

こちらの本、2年前に映画化されていたようです。

綾野剛さんと北川景子さんという刑事コンビ、私は映画は

観ていないのですが、読みながらお2人役にピッタリだなと思いました。

 

20万円の報酬で安楽死を引き受ける殺人犯(通称ドクターデス)

を2人の刑事が追うお話です。

安楽死は日本の法律では認められておらず、

どれだけ助からない見込みの病気でも

どれだけ苦痛を伴っても積極的安楽死は認められません。

 

それは国家が触れたくない現実から目を背けているだけのような

気がしてなりませんでした。

 

回復の見込みがない病気で、

苦痛しかないのであれば、

私は安楽死は賛成派です。

 

多くの人はそのような状態の人を目の当たりにする機会は少ないのだと思います。

でも、私たち介護業界の人間は看取りを経験しています。

 

自力では寝返りも打てなくなって、

言葉も発する力がなくなって、

体はガンの痛みに悲鳴を上げていて、、、

そういう状態の方を何名も見送りました。

楽に死ねることほど贅沢なことはないのかも、と思ったこともありました。

 

恐らくわが身が経験しないことには、

積極的安楽死について合法化しようとは誰も思わないのでしょう。

もちろん倫理的な問題や宗教観など、乗り越えないといけない壁はたくさんあって、

審議することすらタブー視されているのかもしれませんね。

 

諸外国では安楽死が合法化されている国があります。

オランダ、ルクセンブルク、ベルギー、カナダ、コロンビア、スペイン…

スイスに至っては、唯一外国人の安楽死も可能だそうです。

 

尚、もちろん安楽死には条件はあります。

【1】患者が耐え難い肉体的苦痛に苦しんでいる。
【2】死が避けられず、死期が迫っている。
【3】肉体的苦痛を除去・緩和するために方法を尽くし、ほかに代替手段がない。
【4】生命の短縮を承諾する患者の明示の意思表示がある。

 

ちなみに、こちらの本では、ドクターデスは人生観が変わるような経験を経て、

安楽死請負人となってしまったのですが、

(ネタバレになるのであまり詳しくは言えません。)

安楽死を依頼した家族や本人も、皆喜んでいるのです。

つまり、被害者がいない殺人事件なのです。

 

もちろん、個人的な判断でこの人は安楽死が必要かどうかを

決めることは間違っていると思います。

だからこそ法整備を進めて頂き、安楽死の制度化が必要な気がします。

 

本では「死ぬ権利」と表現されていました。

確かに自分で「死ぬ権利」を行使すると、神様に怒られてしまうのかもしれません。

それでもどうしようもない苦痛に苛まれている人々が救われますようにと、

私は思ってしまうのです。

 

英語では安楽死のことをeuthanasiaもしくはmercy killingといいます。

mercy=慈悲 です。

 

ちなみに、、、

ドクターデスが誰か?という予測を立てて読んでいたのが見事に当たっていました✨

最近、中山七里さんの本を読みながら犯人を予想するのが楽しみで

当たっていたら一人でガッツポーズするんです💛

私って、客観的にみたらかなり変な人ですね

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