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認定調査時の心がけ

私は月に数回、介護認定の調査に伺います。

そんな時、ご自分の障害を受容できていない利用者さま

(例えば、急に脳梗塞等で倒れ重度の麻痺が残ってしまい身体の麻痺や

言語障害が残ってしまった方など)がおられます。

普通、年齢と共に衰えゆくならある程度の覚悟もできるでしょうが、

その方々はつい最近までお元気だったわけです。

その方々は調査に応じて下さいながら、

ご自分の身体が思うように動かないこと

伝えたいことが伝えられないことに

憤り、大声で泣き出されます。

ちょっとした世間話にも涙・・・。

調査中ほとんど泣いていらっしゃいます。

子どものようにです。

おいおいと人目もはばからず、大泣きされているのです。

私まで悲しくなってきます。

最初はどうしたらいいのか戸惑いました。

今と現役時代とのギャップが大きい男性が多いような気がします。

でも、私はその方々を敬い、礼節をもって接しますが、

過度な同情はしません。

ごく普通に調査して普通に失礼します。

普通に接することで、”自分だけが特別じゃない”という意識を持っていただきたいからです。

まだまだ受容は出来ていなくても、いずれは障害を受け止め、

ご自分でできることを増やして頂かないといけません。

もう少し時間が必要でも自立に向けての1歩を踏み出して頂かないと困るのです。

そこで1度きり関わる私がその障害をとてつもなく大きな壁だと印象付けたくないのです。

最後にご挨拶を済ませ、失礼しようとすると別れを惜しんで下さり

また号泣・・・。

いっぱい泣いて・・・泣いて・・・

そうして少しずつ受容していって下さいね。

調査員はあっさり帰りますが、実は心の底から応援しています

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