今日はネタ切れ感ただよう読書感想ブログです(´-ω-`)
辻村深月さんの本”琥珀の夏”を、メルカリで購入した際、
お相手の方が、「この本お勧めですよ♪」と手書きコメントをつけて下さいました。
見ず知らずの方ですが、さっそく買ってみました。
”スロウハイツの神様”
Wikipediaよりあらすじ
人気作家チヨダ・コーキが、ファンによる殺人ゲームにより筆を折ってから10年。「コーキの天使ちゃん」によって復活を遂げたチヨダ・コーキは、新人脚本家・赤羽環に誘われ、彼女がオーナーを務める「スロウ・ハイツ」に入居し、クリエーターを志す狩野たちと暮らし始める。加々美莉々亜の存在から変革を始めていたスロウハイツでの生活は、ある日、一通の郵便が環の手に渡ったことで大きく揺れ始める。
上下巻に分かれています。
辻村深月さんって、人の感情の描写がとても上手です。
そして伏線回収もとても上手です。
下巻で張り巡らせた伏線を下巻で回収していく感じでした。
また、「この人好きかも」と思える人が出てくるので、
感情移入して読めます。
ちなみに私は赤羽環という女性に勝手に自分を重ねていました。
結論から言いますと、この本かなりお勧めです。
下巻の終盤は号泣で、翌日カエルのような目で出勤していました。
(普通の人はそんなに泣かないかもしれないので、参考にしないで下さい)
人のつながりっていいな✨と思います。
純粋に人を思いやる気持ちの尊さ。
結局人は人に救われるんだなぁ✨と思いました。
ちなみに最初に買った”琥珀の夏”をご紹介しますと…
内容紹介(出版社より)
大人になる途中で、私たちが取りこぼし、忘れてしまったものは、どうなるんだろうーー。
封じられた時間のなかに取り残されたあの子は、どこへ行ってしまったんだろう。
かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。
弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。
小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。
そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。
もし、あの子が死んでいたのだとしたら……。
30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。
圧巻の最終章に涙が込み上げる、辻村深月の新たなる代表作。
ミステリー要素がもっと強いのかと思ったのですがそういうわけではなく、
何とも言えない話でした。
スロウハイツの神様とは違って、誰にも感情移入もできないまま、
第三者の観客で終わった感じでした。
この私が一滴の涙も流さず終わりました。
自己分析すると、カルト集団や宗教団体のような閉鎖的空間に子どもを預けてしまう大人に対して
「え?何やってるの?」と冷めた気持ちを持つから、誰にも感情移入せずに終わってしまったのだと思います。
子どもは当初被害者なのですが、その被害者がまた大人になると、同じように子どもをその空間に預けてしまうんですよ。
負の連鎖です。
事前のネットリサーチではお勧めする声が多くて選んだのですが。
もはや好みの問題だと思います。
興味のある方はお声かけて下さい。