先日、性同一性障害をテレビで取り上げていました。
13歳の女の子(心は男の子)が理解ある家族のもと、心と身体の不一致に
向き合ってゆくお話でした。
今は「おねえキャラ」なんて言葉のあるくらい市民権を得ていますが、
13歳という最も多感で繊細な年頃です。
彼はセーラー服を着ず、体操服で登校するということから自己主張を始めました。
家族は皆の反応を気にしていましたが、
「体育祭が近いから、めっちゃやる気のある人って感じてるみたい」
と笑い飛ばしています。
校長先生も理解してくれ、しばらくは体操服登校が続いたのですが、
彼は日に日に無口になってゆき、自分の気持ちを閉ざしてしまっているようです。
ご家族「このままでいいの?修学旅行は何を着るの?卒業式は?」
答えは返ってきません・・・。
お母さんに「今の本当の気持ちを教えて・・」と優しく聞かれ、
泣きじゃくっている彼から出た言葉は、
「怖い・・・」と初めて自分の気持ちを口にしました。
続けて・・
「男子の制服を着て一人でいるのが怖い・・・」と。
心と身体の不一致に向き合い自己主張を続けながらも、
人との違いを悩み苦しんでいたんですね・・・。
たった13歳なのに・・・。
私は彼の気持ちを思うと胸が苦しくなりました。
あの年頃の私にとって本当に学校が全てでした。
友達との喧嘩をきっかけに不登校になってしまった人もいました。
今は世間に出て、自己主張も必要以上に(?)できるようになってきましたが、
あの頃って本当に本当にナイーブで、心もガラス細工のようでした。
そんな中、笑い飛ばしていたけど、すごい決心で体操服登校をはじめたんですね・・・
私はたまたま性同一性障害の人と何度か一緒に仕事をしたことがありました。
どの人も本当に心が綺麗で優しくて大好きでした
早く、性同一性障害が誰も気に留めない普通のことになってくれたら良いなと思います。
だったら、男女平等っていうのは言葉が変な気がします。
人間平等みたいな感じではどうでしょうか・・・