とある利用者様。
認知症がかなり進行してきていますが独居。
不穏状態になられるとお嫁さんへの電話攻撃をされる方。
先日、市の地域ケア会議にも事例提供をさせて頂き、
支援方法についての助言を頂きました。
昔からシルバー人材センターの方の支援もあったのですが、
親しくされていたその方との関係が、
認知症悪化に伴いうまくいかなくなり、
数か月前、シルバーさんは手をひかれました。
認知症のため、
一人になると何をしたら良いかわからなくなられ、
混乱されることが多く、不穏状態に陥られます。
うちのデイサービスAQUAに来所されていると状態がすごく落ち着かれている方です。
ただ、デイへ行く準備等も難しい方で、
(お1人で着替えることも困難です)
ヘルパーが着替えや整容介助などのお手伝いをさせて頂き、
その後遅れてデイサービスに来所される、、、
という流れでデイサービスを利用されています。
しかし、限度額の問題があって、
毎日デイサービスの来所、、、
というわけにもいかず、
デイサービスに来所できない日は1日2回、
ヘルパーによる生活援助で支援させて頂いています。
今までシルバーさんが行っていた支援も
ヘルパーが行うようになりました。
必要最低限のサービス提供をさせて頂いていても
限度額をオーバーしてしまうので、区分変更手続きも
取らせて頂いたのですが、区分は変わらず、、、でした。
※認知症が重症化されても、ADLが低下されていなければ、
介護度の変更はなかなか難しいんですね。一般的に考えて認知症が重度でADLが軽度な方が一番大変な状態だと思うのですが、(徘徊等リスクが大きいですので)それでも市町村によっては、ADLが軽度であると介護度に反映されないこともあります。
月2~3万円程度は自費負担(10割負担)となってしまっています。
※ちなみに、ご家族が自費負担OKですと言われているのは2万円程度です。
担当ケアマネよりご家族へ、
「月によっては稼働日数の加減で3万円ぐらいになる可能性があり、
自費負担を抑えるためには、デイサービスを減らし、その分をヘルパーの生活援助に代替えする案があります。」
とお話をしてもらいました。
するとご家族が、
「シルバーさんとの関わりが終わり、今ヘルパーさんとデイサービスAQUAを併用ですごく状態が落ち着いているんです!
以前のような電話もぱったりとなくなって、私も本当に助かっているんです。
また、ヘルパーさんに食費を預けることで、まとめ買い等工夫してくれて食費がかなり安く済んでいます。」
と仰られたそうです。
なので基本的に今のままのケアプランでいって欲しいとのことでした。
本当に、嬉しく思います!
うちのヘルパーがデイお休みの日の訪問時、
あれやこれや試行錯誤し、
どうにかその方が長時間落ち着いていられるよう、
工夫して関わってくれていることを知っています。
ケアマネがすごく親身にその方に関わっていることを知っています。
デイサービスでもスタッフが懸命に関わってくれています。
デイサービス&ヘルパー&ケアマネジャー
みんながその方の生活を支えるために一生懸命連携しています。
その姿を日頃から見ているので、
ご家族からの今回の評価、
嬉しくてたまりません。
スタッフの皆さん!
これからも目の前の利用者様の生活を支えるために、
チームワークで頑張りましょう。
「在宅生活を支える」って、本当に大切な仕事だと思います。
私が先週新規訪問させて頂いた方も、
89歳の方ですが、独居です。
ご主人は亡くなり、娘さんはご家庭があり、別居ですが、
今お住まいのご自宅には54年住んでいらっしゃるそうです。
「娘が小学校1年の時にここにきて、ここで育てたんやで。
狭いけどここで3人暮らしてたんや」と仰っていました。
亡くなられたご主人と、娘さんとの想い出が
54年分いっぱい詰まっているんだと思います。
最期は絶対自宅が良いと仰っていました。
病院は絶対いやと。
「ほんま、あんた、よう聞いといてな」
と笑っておられました。
きっと多くの方がそうなんですよね。
やっぱり最後まで住み慣れた自宅で・・・
想い出がいっぱい詰まった自宅で・・・
というのが本音じゃないでしょうか。
だから、認知症になられても、
出来る限り、その方の望まれた暮らしを支えられるように、、、
それが私達の仕事です。
すごく尊い仕事だと思います。
これからも皆で一丸となってがんばりましょうね!!!